自社に行かない日々を通して

今回は、これまでの理事長職を通しての一番の学びを発表します。
就任一年目の秋の全国大会で、私は理事長発言がうまくできず、言葉が出て来ませんでした。
ショックであり、屈辱でした。
その原因を色々考え、出てきた結論は、

“ 理事長職を専念せよ! 50周年イヤーが終わるまで、自社には行かない!!”

と決めた。

家族や社員には迷惑をかけるが、こんな1 年があってもいいだろう。
それから1 年と2 カ月、自社には行かない、電話もしない、メールもしない、

連絡があっても、わかる範囲では答えるが、ほとんど「わかりません」と返答した。
自社から離れた日々を過ごし、自社の組織・社員から距離をとった。

不安はなぜかほとんどなかった。

そんな日々を通し、人間としての丹田が身に付き、度胸がついてきたように感じた。
一般的な組織は、ピラミッドの頂点にトップが君臨する。

組織とはそういうものだと疑いもなく、信じていた。

自分はトップダウン型のリーダーで、社員を引っ張っていくタイプ。

もうすでに、幹部は自分を超えているのに、うちの社員はまだまだだ、という意識が強かった。

50 歳を過ぎて、この経営スタイルはうすうす限界を感じていたが、どう変革のスタートを切っていいのか分からなかった。

SPC の組織体は、ピラミッドではなく、立体的で幾何学的な組織だ。

自社では年齢もキャリアも自分がトップだが、SPC は上もいれば下もいる。

縦があれば横もあり斜めもあり、縦横無尽な人間模様。

時には集団、また、時には1 対1 で、シーソーをしているような状態が続く。
ジオメトリックでスリリングで流動的な組織がSPC だ。
そんな環境で自分がリーダーシップを取らせて頂き、責任を取る2 年間を過ごさせて頂いたのが、1 番の学びとなった。

SPC は動物園で、しかもほとんどが肉食系。

一般の組織論なんて通用しません。

自社の組織も、SPC のような立体的で躍動的な組織へ変革することを決意した。

それが出来ないと理事長をさせて頂いた意味がない。

SPC で研鑚し続ける意味がなくなる。

トップである前に1 人の人間として、社員と目線を合わせてスリリングにシーソーゲームができる自信がついた。

余裕ができた。

そこには上もなければ下もない。

それが人間本来のあるべき姿だ。
SPCGLOBAL同様、株式会社アフェクションもこれからが本番です。