職業訓練校制度には新人本人以外にもメリットがある

埼玉県南浦和・東川口で美容室「ku-to」4店舗を展開する徳田勝義さんは、職業訓練校制度のメリットを次のように考えている。

美容業界では、従来、新人の技術習得のための練習は営業時間後にするものとされてきた。
新人の指導には先輩スタッフがあたるが、多くがサービス残業である。
自分もそうして育ててもらったのだから、新人の面倒を見るのは当たり前となりがち。
徳田さんは、指導料がタダだということにも行き詰まりを感じていたという。

職業訓練校制度は、先輩スタッフの新人教育負担を大きく軽減することにもなる。
営業時間後の拘束がなくなることで、家族持ちなら子育てに参加する時間にも、食べ歩きを楽しむ時間にも、趣味にも使える。
美容室以外の刺激を得る時間は、美容師としての実力を上げていくにも必要なこと。
徳田さん自身も、拘束時間の負担が減ることで、経営のアイデアがより湧くようになったそうだ。

さらに、指導する先輩スタッフによって、育成結果に差も出る。
指導が好きで指導に向いたスタッフもいれば、指導が苦手なスタッフもいるのは当然。

しかもku-toでは、基礎を指導するカリキュラムを確立してこなかったことから、店舗が拡大するに連れて、この問題点も浮き彫りになってきた。
若手スタッフからは、基礎を知らないという不安の声が上がるようになっていた。

職業訓練校の指導者には、現在、自身も美容室を経営しながら、訓練講師としても活躍してきた50歳のプロフェッショナルを立てている。

美容師は40歳を過ぎたあたりから稼ぎが頭打ちになる傾向がある。
徳田さんは、指導に向いた美容師であれば、サロンワークでの稼ぎに加えて訓練校での収入が確保できれば、セカンドキャリアとしても理想的なのではないかと、訓練校の将来性を考えている。

<取材協力>
Ku-to(埼玉県さいたま市)
https://ku-to-minamiurawa.com/

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